カテゴリ:演劇( 6 )

悲劇

悲劇は何のためにあるのでしょうね。
私の所属している劇団はシェイクスピア専門なので、悲劇と聞くとシェイクスピアの4大悲劇が頭に浮かびます。
シェイクスピアの4大悲劇とは「ハムレット」「オセロー」「リア王」「マクベス」。
あらすじ等は割愛しますが、どの話も復讐、妬み、不信、疑心…など、ドロドロとした感情がいろんな場面で出てきて、ほとんどの登場人物が死んでしまいます。
この救いようのない悲しい話に、人は何を求めるのでしょうか?
涙を流すためだとしたら、悲しい話ではなくても感動する話とかもありますし。
悲しい気持ちになって流す涙に、何か意味があるのでしょうね。
私はハッピーエンド信者なので、そこのところがよくわからないですが…('-';)


先日、私の所属する劇団でハムレットの公演がありまして、個人的に疑問を解消したかったからなのですが、アンケートの項目に

・演劇としての「ハムレット」に求めるものとは何でしょうか?

・悲劇をご覧になる理由がありましたら、お聞かせください。


等を追加させていただきました。
回答いただいた中から一部を紹介させていただきます。

Q.ハムレットに求めるものとは?
A.復讐、過ち、狂乱、仇討ち…など
やはり、復讐が多かったですね。
ハムレットの叔父に対する復讐と、父、妹を失ったレアティーズのハムレットに対する復讐。
過ちはポローニアスの殺害でしょうか?
ポローニアスの殺害は間違いだったわけで、どちらの復讐も悪とは言い難く、正義を貫いているとも思えます。
この辺が救いようがなくて、やるせないですね。
私はオフィーリア役だったので、この舞台での狂乱に関しては私が鍵を握ってると思いました('-';)

Q.悲劇を見る理由
・ただ泣きたい
私は同じ涙なら感涙とか、そっち系の方が好きです。
後で書きますが、悲しみを避けているというか、なんというか…。
アンケートの回答ですが、涙を流したい、という回答がとても多かったです。
泣きたい時は我慢せずに泣いた方がいいですね。
泣いた後ってすっきりしますし、その涙を求めて悲劇を観る方が多いということでしょう。
泣きたい理由に関しては人それぞれです。
まとめようにもまとまらなかったもん('-';)

・悲しみに浸りたい
これは喜怒哀楽を大事にされている方の回答でした。
人間はいろんな感情を持っていますから、悲しい気分になりたい時もあるでしょう。
とても人間らしいことだと思います。
特に舞台だと、周りとの感情の一体感も味わえる…との回答でした。
もちろん、役者も悲劇は悲しみつつ演技をしているので、まさに劇場全体の一体感と言えるでしょう。
私なんかは、感情の抑えが効かなくなるくらい入り込んで演技をしているので、それが伝わってるとすごく嬉しいです。
一体感というのは、とても素敵なことですね!

・人間の弱さを見たい
人間の弱い部分を見て、反面教師にしていきたい、という回答でした。
悲劇は負の感情が多いですから、人間の弱さを見て自分を見つめ直すにはいいと思います。
ハムレットは半分は間違いが起こした悲劇だと思うので、マクベス、オセロー辺りの方が向いてるかもしれませんね。

・自分よりひどい境遇の話を見ることで、気持ち的に楽になりたい
・自分の悲しみを和らげたい
この2つはちょっと予想しなかった回答でした。
気持ちの沈んだ方が悲劇を観ることによって、気持ちが楽になる…ということでしょうか。
なるほど、これはこの回答を見ないと気づかなかったことなので、勉強になりました。
こういう考え方もあるのですね。
優越感…ではなくて、なんて言ったらいいのでしょう。
いい表現が思いつかない('-';)

・劇団Nさんの公演は悲劇でも笑いがあるから
笑わせるところではしっかり笑いを取り、泣かせるところではきっちり泣かせる。
このメリハリはうちの劇団の売りです。
たまに「悲劇に笑いなんて!」とか手厳しい意見もいただきますが…この辺は演出の奈緒さんのポリシーなので、曲げないでしょう。


アンケートを取ってみてよくわかったことは、悲劇を観に来るお客様は、悲しみで涙を流すことを楽しみにしている、ということです。
よく考えてみたら、お金を払って悲しみに来るのですものね。
劇団としては、お客様の期待に応えられるような舞台を…って当たり前すぎるかな。
月並みですが、最高の演技ですべてのお客様に感動を与えたい…と考えています。
うちの劇団の営業形態は特殊なので、リピーター率が異常に高いです。
しかもシェイクスピア専門なので、同じ話の舞台ばかりなのですが、それでも毎回楽しみにしてくださるお客様がいるということは、すごくありがたく、嬉しいことです。
と、劇団のことを語っても仕方がない気がしてきた…('-';)
私は次女を亡くした時に悲しみで涙を枯らせたことがあります。他にもいろいろと…。
涙を枯らせても悲しみが癒えなかったので、ちょっと悲しみから逃げているのかもしれませんね。
だから私は、悲しみを楽しむことができないのかもしれません。
だとすれば、ちょっと残念ですね。
こんなに悲劇を楽しみにしている方がいるのに、それを提供している側が楽しめないなんて。
ちょっと語弊があるかな?
演技自体は楽しいです。が、私はまだ、悲しみに期待することができません。
時間が解決してくれるはずですが、そろそろ過去のことを思い出にしたいと思っています。
この壁を乗り越えることで、もっといい演技ができるのではないかと。
プロとして、もっと魅せるようになりたいです。


番外編
私個人宛のメッセージです。

・ひかりさんがオフィーリア役で復活と聞いて!
こういうメッセージをいただくと、素直に嬉しいですね!(*・ω・*)
ちゅうか、舞い上がっちゃうw
あああ!やる気が出てきた!w

・ひかりさんのオフィーリアが前回よりもパワーアップしてましたね。
最近のハムレットではオフィーリア役をいただくことが多いので、パワーアップとは、前より壊れてたってことかな?w
劇団Nはキッチリとした台本がなくて、大事な場面は自分でセリフを考えるんですよね。
ですから、舞台のオフィーリアは私のオフィーリアなのです。
厳しい意見をいただくこともありますが、演技についての意見や感想はとても嬉しくて、やる気が出ます!
舞台毎にセリフは変わりますし、アドリブを挟んだりもするので、全く同じ舞台というのはないと思います。
舞台も一期一会だということは、ご理解いただけますでしょうか…?

・秘密の花園で拝見した時よりもお綺麗でした(笑)
その元気な姿で一人でも多くの方を魅了しちゃってください。

思わず笑っちゃったのですが、これは看護師さんですねw
入院中は常連のお客様もたくさんお見舞いに来てくださって、病室が花束でいっぱいだったので、私の病室は看護師さんの間で「秘密の花園」と呼ばれていましたw
私は改めてたくさんの人に支えられて生きているな…と気づかされました。


えっと、近日中に続きを公開…できるといいなw
期待せずにお待ちくださいー
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by aka-ring | 2009-10-13 09:43 | 演劇

退院…その後

ちょっと間が空きました('-';)
このまま病院で死ぬのはイヤなので、無理を言って4月半ばに退院させてもらいました。
退院して書いたのが前回の記事かな?
続くと言ってなかなか書けなかった続きですが…
体があまり動かなくなったので、舞台に立つのはちょっと厳しくなりました。
それでも舞台への情熱は増すばかりです。

動かない体で何ができるだろう?

入院中はずっとそんなことを考えていた気がします。
私が導き出した結論は「女優としてではなく、演出として自分の舞台を作る」ということでした。
普段の舞台でも私は音楽と衣装の担当をしてるので、他の演出とか舞台美術とかも全て自分でやってみたいなーと。

そんなわけで、退院してからは題目を何にするか考えた。
私は出演できないし、劇団員が一人亡くなったので、とにかく頭数が足りない!
今まででさえ一人二役、三役で頑張ってきたのに2人も抜けては無理無理。
ダメ元で付き合いのある劇団さんにお願いしてみたところ、快く女優さん数人を貸していただけることになった。
しかも、声を掛けた4つの劇団全ての看板女優さんを貸していただけることに…豪華すぎる!
チョイ役で出すには勿体ないので、人数が多くても大丈夫な題目に決定。
題目が決まれば、早速台本作りに。
台本が書き上がったら、ダンスの曲作りと振り付けを。
作曲も振り付けも慣れてるので、どんどん作業が進む。
ちょっと時間が空いたら、ミシンを踏んだりとか。
もう毎日が楽しくて仕方ない!
やっぱ私は舞台がないと生きていけないなーとか思った。
本当に生き甲斐だわ。
体は動かないけど、歌なら歌える!
そう思って、カーテンコールは私が曲を作って、私が歌おう。
とかトントン拍子で私の舞台ができていく…

でも、うまくいってばかりではない。
あらためて時間との戦いかもしれない…と思い知らされる。
これが退院してからGWまでのお話。
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by aka-ring | 2009-06-11 23:21 | 演劇

ちょっと空いてしまったので近況から。

4月中は劇団Dの「アルジャーノンに花束を」の舞台で、全国を巡業していました。
途中で体調を崩して、大阪に戻ってきましたが、千秋楽には舞台に復帰。
洋書を翻訳しながら読んだくらい好きな「アルジャーノンに花束を」だったので
私にとってとても感慨深い舞台となりました。
感慨深い舞台になったのは、この公演が劇団Dでの、最初で最後の舞台になったということもありますが…

ということで、4月末で劇団Dを辞めました。


舞台女優になることは昔からの夢でした。
今は職業を聞かれると、自信を持って「舞台女優です!」と言っています。
せっかく紹介していただいて劇団Dに入り、初舞台に立って夢を掴んだというのに
どうして私は辞めてしまったのでしょうか?

次回に続きます。
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by aka-ring | 2008-05-03 13:37 | 演劇

舞台と私。

相変わらず声が出ない。
身体は車椅子がないと動けない。
劇団Dの初舞台の予定だった4月の舞台は、諦めることになるかもしれない。

劇団Nの11月のハムレットの公演以来、舞台に立ってない。
ハムレットの公演も視力障害で椅子に座ったままの演技だったし、万全ではなかった。
その後も、身体が動かなくなったり、手が痺れたり、声が出なくなったり。
12月の十二夜の公演は代役で終了。
2月のリア王の公演は私の声が戻るまで延期に。
5月のヴェニスの商人の公演は声が出ないため、稽古にすら参加してない。

劇団Dの4月のアルジャーノンに花束をの舞台は、
声が出ない私のために、セリフのない役を用意していただいたにもかかわらず
また身体が動かなくなってしまった。

身体が動くようになったら、声が出るようになったら…
今度は耳が聞こえなくなるのか?足が痺れるのか?
覚悟はできてるから何でもきやがれ!!!
私と舞台との間にどんな壁が立ちはだかろうと、全部ぶち壊してやる!!!


私は諦めない。
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by aka-ring | 2008-02-13 23:48 | 演劇

十二夜…のあらすじ

思い立って2日で台本を書き上げてしまうのが奈緒さんらしい…('-';)
演出の奈緒さんの書いた台本を元に、私があらすじを書きます。
なので、少し違ったお話しになっててもご容赦くださいませね。
この話はかなり複雑で、一回読んだだけではなかなか理解できないかもしれません。
とりあえずこのことを頭に置いて読んでください。

シザーリオ = 男装したヴァイオラ
ヴァイオラとセバスチャンは双子のため、シザーリオはセバスチャンそっくり。



物語の舞台は架空の街、イリリアという所です。
船が難破して生き別れになってしまった、双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラ.。
ヴァイオラはセバスチャンが死んだと思っていた。
セバスチャンもまた、ヴァイオラは死んだと思っていた。
イリリアの岸辺に漂着した妹のヴァイオラは男装してシザーリオと名乗り、イリリアのオーシーノ公爵に仕える。

※シザーリオを「男装したヴァイオラ」と置き換えて読んだ方が把握しやすいかも…

イリリアのオーシーノ公爵は、伯爵の娘オリヴィアに恋をしていた。
オーシーノ公爵はオリヴィアに想いを伝えるために、オリヴィアの元へシザーリオを遣いに出す。
ヴァイオラの気持ちは複雑だった。ヴァイオラはオーシーノ公爵に、一目惚れをしてしまったからだ。

※一目惚れした人の想いを他の女性に伝えにいく…う~ん、切ない('-';)

オーシーノ公爵の想いを伝えに来たシザーリオに…なんと、オリヴィアが恋をしてしまう!

※眠いので中略。また後でかきます。

ヴァイオラの兄、セバスチャンは船長のアントーニオに助けられイリリアに来ていた。
オリヴィアがシザーリオに夢中だと知り、アンドルーという男に決闘を申し込まれる。
シザーリオをセバスチャンだと勘違いしたアントーニオは、そのアンドルーとシザーリオの決闘の仲裁に入る。そして、アントーニオは役人に捕まってしまう。
そこでアントーニオがシザーリオに向かってセバスチャン!と叫んだことから、
ヴァイオラはセバスチャンが生きていることを知る。

※ちなみに、ウチの劇団ではアントーニオはホモという設定になってますw

イリリアを歩いていたセバスチャンは偶然にもオリヴィアに出会う。
セバスチャンはオリヴィアの美しさに一目惚れしてしまう。
オリヴィアはセバスチャンをシザーリオだと思い込み、晴れて両想いの二人は結婚式を挙げててしまう。

そんなことになってるとは知らないヴァイオラは、オーシーノ公爵と共にオリヴィアと会う。
そこでオリヴィアはシザーリオのことを夫と呼んだから…さあ大変!
オーシーノ公爵は当然激怒した。
何のことだかわからないヴァイオラは、ただただ否定するしかない。
大変な騒ぎになってる所に…セバスチャン登場!
生き別れになっていた兄妹は再会を果たす。
そして誤解は解けて、シザーリオが女性だと知ったオーシーノ公爵はヴァイオラに求婚する。
セバスチャンとオリヴィア、オーシーノ公爵とヴァイオラの2組の結婚で幕を閉じる。



ロミオとジュリエットやハムレットほど有名ではありませんが、十二夜はシェークスピアの中では
最高峰の喜劇とされています。
この複雑さから、一回の公演で伝えきれるかどうか…それが不安だったり、また力試しだったりしますが。
セバスチャンとヴァイオラという双子。それにヴァイオラの女装。
この二つが絡み合って、オーシーノとオリヴィアとの三角関係をより複雑にしているんですよね。
劇団Nにとってもですが、私も一番好きな十二夜なのです。

あらすじとか、下手っぴですみませぬ。
うまく伝わるといいんだけど…

ハッピーエンドは、どんな道を辿ってもいいものですよね!
私の人生もこうありたい…!
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by aka-ring | 2007-11-18 02:48 | 演劇

十二夜

劇団Nの冬の公演「リア王」を猛練習中です。
なんといっても今回は主役のリア役なので、かなり気合入ってます!
私はチビッコなので、男役は子供かお爺ちゃん役しか回ってこないのですよねー。
ベースの声も高めなので、男役は声が通るか結構不安…('-';)
歌もソロパートの低音部分が出るかどうか…とは言っても、曲を作ったのは私なんですけどねw
ギリギリ出るかなーって…かなり微妙なラインだったり。
作曲は最近ハマってて、そのうち公開できれば…って思ってマスが。

リア王の話はさておき…
「リア王」の前に「十二夜」の公演が入るっぽいんですよ。
頭の中をいきなり切り替えろって、かなり無理なんですけどねw
まぁ、決まった事なので仕方がない…

「十二夜」は劇団Nにとって思い入れが深いんですよ。毎年一回は公演をしちゃうくらい。
今年は2回目かな…。
役はヴァイオラ役がきまってます。これまた主役です!
最近、女役のエースになってるっぽくて嬉しい!
今度は女役の主役なので(男装するけどw)結構気が楽かなー。
私の声とか歌とか結構通るっぽくて、私とハモったりする人に
「あかりちゃん、声もうちょっと落として…」ってよく頼まれるんですよw
劇団員は全員女性なので、男役の人は歌や声が小さくなりがちで…
その辺は結構気を遣う。
自分的には落としてるつもりなんだけど…まだまだっぽかったり。

あああ!十二夜楽しみだーー!!!
前回は「ハムレット」で悲劇でした。悲劇より喜劇が好きなんだ!!
十二夜、超楽しみーvv
またまた音楽担当になってたので、今月中にはダンスの曲とか作らないとな…
無理っぽかったら、どっかから曲持ってくるけど…なるべく手作り!
衣装も手作りなんだ!頑張って作るじぇー!
明日は生地を買い出しに船場に行こうかしら…
忙しくなりそうだ!

演劇のことさえ考えてたら元気なんだよなー私ってw
そんな元気な自分が大好き!

後で十二夜のあらすじ書きますよ!少々お待ちを…
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by aka-ring | 2007-11-17 21:32 | 演劇